物価高、特に米の高騰で注目が集まっているカルローズ米。安いけれど「おいしいのかどうか不安」という理由でなかなか手が伸びない方もいるのではないでしょうか。
今回は実際にカルローズ米を食べてみた感想と、味と炊き方のコツについてレポートしたいと思います。
カルローズ米とは?
カルローズ米はアメリカ・カリフォルニア州で生まれた中粒種のジャポニカ米で、「カリフォルニア」と「ローズ」を組み合わせた名前を持っています。
世界120ヵ国以上に輸出されており、グローバルに愛されているお米です。家庭でも扱いやすく、料理の幅を広げたい人にぴったりのお米です。
さっぱりとした口当たりで、リゾットやピラフ、サラダライスなど、さまざまな料理に合わせやすいのが魅力です。日本米よりも粘りが少なく、粒が細長くしっかりしているのが特徴です。
カルローズ米はおいしい!
実際にカルローズ米を食べてみました。普通のお米と同じように炊いてみましたが、おいしく食べることができました。ただ、好みは分かれそうです。
炊く前のカルローズ米は、日本のお米よりも細長いのが特徴です。お米を手ですくっても、サラサラした感じがします。ただ、タイ米ほど細長くはありません。
炊いて食べてみると、カルローズ米は一粒一粒がしっかりしており、硬めのお米が好きな人には刺さる触感と味だと感じました。実際私は日本の品種だと、もちもちした「こしひかり」より粒が少し硬めの「ななつぼし」が好みです。なので「ななつぼし」が好みの人にはカルローズ米は良いかもしれません。一方で一粒一粒がふんわりとしてモチモチした米が好みの人には合わないかもしれません。
カルローズ米は全体的に水分が少なめのお米だと感じるものの、パサパサ感はあまりなく、お味噌汁と合わせてもおいしく食べることができました。味に敏感な子供も「特に気にならない」と言って、普通にもりもり食べています。カルローズ米は我が家ではすでに定番のお米となっております。
カルローズ米のおいしい炊き方
カルローズ米をおいしく炊くコツは、水加減と浸水時間を調整して、好みの食感に仕上げることです。基本の炊き方を押さえれば、カルローズ米本来の軽い味わいと粒立ちを最大限に引き出せます。
まず、カルローズ米は軽く1回水洗いするだけで十分です。日本米のように強く研ぐ必要はありません。水加減は通常の白米と同じでもおいしく炊けますが、もっちりした食感を好む場合は10〜15%ほど水を多めに加えると、よりふっくらと炊き上がります。
逆に、リゾットやピラフのように軽い食感を楽しみたいときは、やや水を控えめにして炊くと粒がしっかり残ります。
浸水時間もポイントで、30分から1時間ほど冷水に浸けるとふっくら感が増しますが、浸水を省くとパラッとした仕上がりになります。
炊きあがったらすぐに全体をほぐすことで、粒感が際立ち、カルローズ米特有の軽やかな味が際立ちます。
仕上がりの特徴 | 研ぎ方 | 水加減 | 浸水 |
粘り少なめ (軽い触感) | 普通に研ぐ | 普通の水加減 | 浸水なし |
粘りあり (もっちり) | 数回軽く水洗い | 普通の水加減 | 低温でじっくり浸水 |
サラッと (パラっと) | サッと水洗い | 水は少なめ | 浸水なし |
カルローズ米の栄養について
カルローズ米は、健康やダイエットを意識する方に向いているお米です。
炊飯後100gあたりのカロリーは約130kcalで、日本米より少し低めです。炭水化物の量も少なく、食物繊維がやや多いため、満足感を得ながら糖質を控えたい方にもおすすめできます。
また、カルローズ米は低GI値(約50〜55)で血糖値の急上昇を抑え、インスリンの過剰分泌を防ぐことから、脂肪の蓄積を抑える効果も期待できます。
【栄養成分比較(炊飯後100gあたり)】
成分 | カルローズ米 | 日本米(白米) |
カロリー | 約130 kcal | 約140 kcal |
炭水化物 | 約28 g | 約31 g |
タンパク質 | 約2.3 g | 約2.5 g |
脂質 | 約0.3 g | 約0.3 g |
食物繊維 | 約0.4 g | 約0.3 g |
GI値 | 約50~55 | 約70~80 |
茹でて調理するとカロリーや糖質がさらに減り、ヘルシーな食べ方が可能です。味はさっぱりとして粒立ちが良く、洋食やリゾットなど幅広い料理にも合います。
カルローズ米はダイエットに良い?
カルローズ米は、ダイエット中でも安心して食べられるお米です。炊飯後でもカロリーが控えめで、炭水化物もやや少なめなので、カロリーコントロールがしやすくなっています。
茹でる調理法を用いれば、糖質や脂質をさらに減らすことができ、ダイエットや糖質制限中の食事に最適です。低GIの特徴もあり、血糖値の急上昇を防ぐため、間食や過食を抑えやすくなります。
味は軽く、粒感がしっかりしているため、満足感を感じながら食事を楽しむことができます。カルローズ米を上手に取り入れることで、健康的な食生活とダイエットの両立が可能です。
カルローズ米を使ったおススメ料理
カルローズ米は、洋食から和食まで幅広く楽しめるお米です。粒がやや細長くパラッとした食感が特徴で、料理に合わせて炊き方や調理法を工夫することで、カルローズ米本来の味を引き出せます。
例えば、ピラフやガーリックライスでは、さっぱりとした粒感が具材とよく合い、食べやすく仕上がります。また、パエリアやリゾットでは、米粒がべたつかずスパイスや出汁の味をしっかり吸収するため、香り豊かな料理に最適です。
チャーハンではサラッとした食感でパラパラに仕上がり、ライスサラダでは冷めてもベタつかず、具材と混ぜやすい点も魅力です。
さらに、洋風丼やカレーライスに使うと、カルローズ米の軽やかな食感が濃厚な味をほどよく和らげてくれます。
お弁当ご飯にも向いており、冷めても粒がしっかりしているため、食感の良さが保たれます。一方で、もち米を使う和菓子やおこわには粘り気が不足するため、別のもち米を使うのが適しています。
カルローズ米は、味のバリエーションを楽しみたい家庭で非常に便利なお米で、和洋問わずさまざまな料理に活用できる万能タイプです。
まとめ:気になるなら一度食べてみよう!
私も最初はカルローズ米を美味しく食べられるのか不安で手を出せませんでしたが、思い切って買ってみるととてもおいしいお米でした。
カルローズ米はただ炊飯器で炊くだけではなく、茹でたりすることで様々な料理に幅広く使うことができます。パエリアやチャーハンをよく作るご家庭なら特にカルローズ米はうってつけのお米ではないでしょうか。さらにカルローズ米はダイエットにもおすすめのお米なので、ヘルシーな食生活にも活用できます。
我が家は普通に炊いてお味噌汁と合わせて和食として食べていますが、それでも美味しく食べることができています。カルローズ米独特のサッパリした触感と味わいが我が家にはピッタリです。もしカルローズ米を検討中でしたら、ぜひ一度食べてみてから判断してみるのはいかがでしょうか。
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